コレクション: ほたるいか

富山湾の神秘 "ほたるいか"

「富山県のさかな」三大代表魚、富山湾の神秘・春を告げる竜宮の使者「ほたるいか」。3~5月になると富山沿岸には、ほたるいかが神秘的な光を放ちながら、産卵のために群れをなして押し寄せてきます。発光する美しい光ほの青白く輝き、その幻想的な光景はとても神秘的です。ほたるいかの富山湾の主な漁場は、新湊から富山、滑川、魚津にいたる海岸線。常願寺川右岸~魚津市の約15km、沖合いの約1.3kmの海域は、ほたるいかの「群遊海面」として、国の特別天然記念物に指定されています。

富山湾に春の到来を告げるほたるいか漁は、毎年3月中旬から5月にかけて盛んに行われます。日本でほたるいかが生息しているのは新潟県沖から山陰沖にかけてです。ほたるいかは回遊性の1年魚で富山湾には産卵の時期にやってきます。太平洋岸でも捕獲されることがありますが、数百万匹の大群で海岸近くまで押し寄せるのは富山湾独特の珍しい現象で世界でも他に例はありません。これは、富山湾の特徴であるすり鉢のような地形と海流の関係(すり鉢状の底から上に向かって流れる湧昇流)で岸近くまで押されるためといわれています。

富山湾の”ほたるいか”が美味しいワケ

●産卵期だから大きく丸々と太っている

富山湾で水揚げされる「ほたるいか」は、ほぼ100%産卵期直前のメスです。富山湾産ほたるいかは、産卵期に定置網で漁獲されるため十分に成長し、まるまると太っているのが大きな特徴です。ほたるいか漁が解禁される3月以降に群れをなして沿岸に押し寄せるのは、そのほとんどが腹に卵をもったメスで、オスはほとんどいません。また、元来、ほたるいかの99%はメスで、オスは数千匹に1尾しかいないと言われています。さらに、オスはメスよりやせ形で華奢で、11月~2月に交接を済ませるとメスよりも早く死んでしまいます。

実は、ほたるいかの生態の詳細は未だに明らかになっていません。幾つかの事実をもとにすると、2月中旬に山陰・兵庫県で漁が始まり、3月初旬には福井県、そして富山で産卵して一生を終えます。産卵のために富山湾にやってきたほたるいかは、11月~2月にほぼ交接を済ませます。ほたるいかは、小さなうちは海の表層にいますが、成長とともに昼に潜る深さが深くなり、夜浅いところに移動します。富山湾は急深であるため、産卵場としての好条件が備わっているといわれています。そのため、富山湾のほたるいかは、産卵直前で卵巣も発達しており、魚体も大きく丸々と太っています。

●定置網で漁獲されるため、ツヤがあり鮮度が抜群!

ほたるいかは日本海を回遊しており、全国では船で網を引き回す底引き網でほたるいかを漁獲した富山県外産のものも多く市場に出まわっています。しかし、富山県の各漁港では、産卵のために湾内に入ってきたほたるいかを定置網で漁獲しており、ひとつひとつの状態も良く、富山湾産ほたるいかは他県産にくらべて大きいのが特徴です。また、産卵直前のほたるいかは身が張っていてプリプリしてとてもおいしいです。このような状態のほたるいかが獲れるのは、この定置網漁によるところが大きいです。

定置網漁では、昔と変わらず今でもわらが用いられ、網に自然に入ってくるものだけを漁獲します。ほたるいかを誘導する役目の垣網は、長さ500mにも及び、深夜、深海から浮上したほたるいかは海岸近くで産卵し、明け方、沖へと戻る道に垣網が立ちはだかります。垣網のわらは海中でふやけて網目が狭くなり、これがほたるいかには塀のように映ります。障害物に出会うと沖へ逃げる習性があるほたるいかは、慌てて垣網の先へと進み、そこに、人が両手を広げたような「そで網」が待ち受けます。網が絞られると、漁師たちは網の中のほたるいかを小さなタモで丁寧にすくいあげます。これによりほたるいかが胴体を痛めず、かつ鮮度が保たれた状態で水揚げできます。

●漁場から漁港までが近いため鮮度も抜群!

富山湾は大陸棚が狭く、藍がめとよばれる海底谷が海岸近くまで迫り、網を仕掛けた漁場まではわずか数キロ、15~20分程度の近い距離です。また、漁獲後のほたるいかは、すぐさま船倉の冷水に浸けられ、漁港に運ばれます。そのため、富山湾産のほたるいかは鮮度も身の状態も抜群に良いのです。

●富山湾産は取扱いが丁寧!専用トレーで流通!

富山では、競りの段階から専用トレー1尾1尾丁寧に敷き詰められて、綺麗に並んで流通しています。富山県の生産者・流通業者のほたるいかの扱い、思い、ほたるいか漁発祥地のプライドがかかっています。

奥田屋の”ほたるいか”へのこだわり

●富山湾産の専用定置網で水揚げされたほたるいか

ほたるいか漁は16世紀頃に富山県で始まり、以来、その品質は他県産のものとは一線を画してきました。当店では、滑川漁港を中心に、専用網を持つ漁港の1番セリの品を厳選。同じ定置網でも、加工用の2番セリ・3番セリ、冷凍品とは旨味が違います!

●脈々と受け継がれる伝統の下処理・調理

ほたるいかの扱いは、経験がものをいうとされています。当店では、江戸時代末期の初代・2代目から続く伝統の扱いに、網本出身で、特に扱いに長けていた3代目のノウハウが加わり、現在の5代目店主に引き継がれています。

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