コレクション: 朝どれ鮮魚・鮮魚BOX
富山湾産 本日の朝どれ きときと鮮魚
全国で唯一当日の朝獲れた(いわゆる、朝獲れ)魚介類を競りにかけているのが富山市場です。氷見漁港も含めて富山湾内の各漁港では、富山湾の伝統漁法「定置網漁」で富山湾産の活魚・鮮魚を漁獲しております。創業150余年、奥田屋は、お客さまに最も新鮮な魚をお届けするために、毎日早朝の市場へ出向き、直接旬の海の幸を仕入れています。5代に渡る長年の経験を経て養われた目利きで厳選した素材をその新鮮さ・味を活かすかたちで、ひとつひとつ丁寧に生き〆した商品を通信販売にて全国のお客様に直接お届けしています。
富山湾の魚が美味しいワケ
●魚の生息に適している “天然のいけす”富山湾
富山湾の特徴は、大陸棚の面積は狭く、沿岸からわずか10~20kmの所で深さが1,000mにも達する急深な海底地形です。また、富山湾は沿岸表層水・対馬暖流水・海洋深層水の3種類の海水が層を成しています。このように海洋深層水は常時水温が1~2℃のため冷水系の魚が、対馬暖流水には暖流系の魚が、この両方が生息するのに最適な環境がこの富山湾なのです。そのため、富山湾は日本海に生息する魚介類約800種類のうち約500種類が獲れるという“天然のいけす”になっています。
加えて、大小の河川が北アルプスからそそぎ込むのが富山湾。常に新鮮な酸素と栄養が補給されるため、魚の餌となるプランクトンの生育にも適しています。これにより、富山湾の魚たちの環境はいつも快適そのものです。また、富山湾は、複雑な潮流、激しい波浪で、この環境にも耐えて育っているのが、富山湾近の魚たちです。いわば、人間同様に適度なスポーツをしており、それにより鍛え抜かれたからこそ、身がしまり、ほどよく脂の乗った美味しい魚になるのです。
●定置網で“きときと”海の幸をお届け
富山湾のもう一つ特徴は、富山湾独自の急深な地形のため漁場と漁港が近く、美味しい魚を抜群の鮮度で供給できるということです。そして、富山には室町時代から行われていたという伝統漁法「越中式定置網」があります。「定置網」は、他の漁港で用いられる“まき網”や“底引き網”のように追いかけた魚のほとんどを取り尽くす漁法とは異なり、集まってくる魚だけを待ち受け、網に入る魚の二割程度のみを捕獲する自然に優しい漁法です。この漁法こそが、魚を傷つけずに鮮度も保つことができ、富山湾の魚は“きときと(富山の方言で「新鮮」という意味)”と言われている最大の理由なのです。
●鮮度へのこだわり ”沖〆”
富山湾の漁港の漁師は、魚の扱いの良さで全国でも定評があります。
獲った魚を水揚げしたらすぐに、船上の海水が入ったいけすに適度な割合で砕いた氷を入れ、魚を瞬時に仮死状態にします。(これを、“沖じめ”といいます。)このため、港に水揚げたされた魚はキズひとつなく、海で泳いでいた時と同じように鮮度を保つことができます。